マネー探検隊が行く!

投資から節約、生活の知恵まで幅広く扱うマネーサイト

旅行
ZIPAIRとAirJapanを比べてみた
2024年10月15日
ZIPAIRとAirJapanを比べてみた

皆さんは、LCCを利用したことはありますか?
私は、国内のみならず近場の海外に行く場合には、積極的に利用しています。
最近話題の「ZIPAIR」と「AirJapan」に乗ってみましたので、レポートしてみたいと思います。
(正確には、AirJapanはLCCではありませんが、性質が似ているので暫定的に。詳しくは後述します)

今の航空券の価格は?さっそく検索してみましょう!

LCCのメリットとデメリット
LCCのメリット
LCCのデメリット
「ZIPAIR」と「AirJapan」の基本情報を比較
「ZIPAIR」と「AirJapan」の機内情報を比較
「ZIPAIR」と「AirJapan」の購入・キャンセル規定を整理
ZIPAIRの場合
AirJapanの場合
「ZIPAIR」と「AirJapan」のオプションパッケージや運賃プラン
ZIPAIRのオプションパッケージ
AirJapanの運賃プラン
実際の機内の様子と感想
ZIPAIRの感想
AirJapanの感想
まとめ

本記事には一部、アフィリエイト広告を含みます。

まずは、改めてLCCのメリットとデメリットも整理していきましょう。

LCCの最大のメリットは、フルサービスキャリア(FSC)と比較して、比較的安価で利用できることではないでしょうか。
低価格実現の理由は、必要以上のサービスが付かないことです。
預け荷物、機内食、ドリンクサーブ、座席指定、アメニティなどは、選択制となるのが一般的です。

つまり、より快適に過ごすためには、追加のコストが必要と言うことです。
ですが、必要なサービスのみをチョイスできるのが、個人的には非常に気に入っています。FSCでは深夜に夜食出されることもありますが、正直食べるよりも寝ていたい派なので……。

また、FSCの空港利用が少ない深夜や早朝の便なども充実しているため、機内での睡眠が苦手でなければ、時間効率よく移動できる点もポイントかも知れません。

LCCの最大のデメリットは、キャンセルや変更の規定が厳しいことではないでしょうか?
安価である分、フライトに対するコストをしっかりと確保する必要があることから、キャンセル不可の航空会社も多い印象です。また、キャンセルのできる割高なプランが設定されており、結果的にFSCを利用するよりも高くなってしまうこともあります。
とはいえ、最近ではFSCでもキャンセル規定が厳しくなっていて、LCCと大差がなくなってきている気がします。

また、コンパクトな機材を利用したり、なるべく多くの顧客を乗せるためにシートピッチが狭い印象があります。
広めの座席の用意もありますが、やはり追加コストが必要です。

ZIPAIRはJALを親会社に持つLCCで、成田を中心に北米やアジア圏に就航しています。
一方のAirJapanは親会社がANAで、正確にはLCCではなく、FSCとLCCの双方の特徴をもつハイブリット航空会社と言われています。成田空港からバンコク、韓国、シンガポールに就航しています。

ZIPAIR AirJapan
セグメント LCC ハイブリットキャリア
親会社 JAL ANA
就航路線 バンコク、ソウル、シンガポール、
マニラ、ホノルル、バンクーバー、
サンフランシスコ、ロサンゼルス、
サンノゼ
※2025年3月~ヒューストン
バンコク、ソウル、
シンガポール
主なプラン <座席選択制>
■ZIP Full-Flat
■Standard
■U6 Standard
<運賃タイプ選択制>
■Simple
■Standard
■Select
※概要は後述。
子供料金 設定あり 設定あり
機内持込手荷物 7kgまで無料 7kgまで無料
オプション 受託手荷物、機内食、
スポーツ用品・大型荷物、
座席指定、有料ラウンジ、
アメニティ
※パッケージあり(後述)
座席指定、預入手荷物、
スポーツ用品・大型荷物、
インターネットサービス、
機内食、保険、ホテル予約

ちなみに、親会社であるJALとANAの株についての記事もあるのでぜひ。

実際の機材のスペックや機内サービスについて項目別に整理してみました。

ZIPAIR AirJapan
機材 ボーイング787-8 ボーイング787-8
シートピッチ ZIP Full-Flat:約107cm
Standard:約79cm
約81cm
座席幅 ZIP Full-Flat:約51cm
Standard:約43cm
約44cm
電源設備 マルチアダプタ
USBポート(Type-A)
USBポート
(Type-A及びType-C)
モニタ なし あり
無料飲料提供 なし(有料) 前列1-9の人のみ
ソフトドリンク提供
機内
Wi-Fi
無料 機内コンテンツ:無料
通常Wi-Fi:有料
機内での
支払い
クレジットカード、ZIPポイント クレジットカード(円決済)

最も基本的な購入方法をした場合のおもな購入規定と自己都合によるキャンセルの規定です。
天候不順等の場合は、いずれの会社も払戻し規定があります(条件により規定の詳細は異なります)。
購入のプランなどによって規定が変わる場合があります。

細かい規定はありますが、大まかには以下の通りです。

設定路線 ソウル便以外 ソウル便
座席種別 Standard ZIP Full-Flat Standard ZIP Full-Flat
予約変更 不可
名義変更 不可
払い戻し 原則不可 取消手数料
(出発前)
東京発5,000円
ソウル発:50,000W
(出発後)
東京発;15,000円
ソウル発:150,000W
取消手数料
(出発前)
東京発10,000円
ソウル発:100,000W
(出発後)
東京発;20,000円
ソウル発:200,000W
販売期限 予定出発時刻の90分前まで

詳細はこちら
天候や機材トラブル等による欠航についてはこちら

2024年10月27日以降から規定が変わるので、新しい規定を表記します。

設定路線 ソウル便以外 ソウル便
予約変更 不可
名義変更 不可
払い戻し
(片道/人)
原則不可 便出発前 5,000円
便出発後15,000円
販売期限 予定出発時刻の5時間前まで

詳細はこちら
天候や機材トラブル等による欠航についてはこちら

各社とも、単純にオプションを追加していくだけでなく、オプションのパッケージプランや、運賃の購入プランの設定があります。

ZIPAIRは「座席タイプ」を選択した上で、オプションがパッケージになっている購入スタイルです。

サービス概要
Flex Biz ■事前座席指定
■機内持込手荷物:+8kg(合計15kg)
■バウチャーによる払い戻し
 (次回利用できるバウチャー発行)
Value ■事前座席指定
■受託手荷物:30kg×1個
■機内食(Standard)
Premium ■事前座席指定
■機内持込手荷物:+8kg(合計15kg)
■受託手荷物:30kg×1個
■機内食(Standard)
■アメニティセット

ソウル便には使えないプランや、機内食が付かないなど、若干の条件変更があります。

詳しくはこちら

AirJapanは「運賃プラン」として設定されています。
また、何のオプションも付かないプランとして「Simple」プランが用意されています。

サービス概要
Standard ■事前座席指定(一部を除く)
■受託手荷物:23kg×1個
■キャンセル/払戻し(出発の5時間前まで)
 運賃額の75%相当額を手数料として徴収
 ※ソウル便は、片道1人あたり
  出発前:5,000円/出発後:15,000円
Selected ■事前座席指定
■受託手荷物:23kg×2個
■機内食
■キャンセル/払戻し(出発の5時間前まで)
 運賃額の50%相当額を手数料として徴収
 ※ソウル便は、片道1人あたり
  出発前:3,000円/出発後:15,000円

詳しくは、こちら

実際に搭乗してみてのシート周りの写真や、個人的な感想をまとめていきます。

GWにバンコク便で利用しました。
●Valueパッケージを利用(座席指定/機内食/預入荷物)
●復路が深夜便
の条件で往復87,000円くらいでした。
帰りは深夜便でしたので、Full-Flatシートと悩みましたが、Standardシートに。

水のペットボトルをシートポケットに入れて、少しだけ隙間があるくらいの広さです。

ちなみに、私は身長173cmくらいあるので、正直少し狭い印象ですが、お隣がいなければ足を組むことも可能でした。
一般的なLCCと比較すると、明らかにゆとりがあります。

ZIPAIRのタブレット置き場

テーブルとは別に、タブレット置き場があります。
テーブルを出すと狭いのですが、ちょっと物を置きたい程度であれば、シートポケットのものも取りだせるので便利です。

無料のインターネットもとても便利でした。
もちろん、共同Wi-Fiですので、機密情報などを扱う端末との接続は注意が必要ですが、機内モニタがなくてもとても快適でした。
また、マルチ変換プラグとUSBがあるのがとても親切だと思いました。

正直、深夜便で利用するには若干窮屈な部分もあるので、当日Full-Flatシートにアップグレードしようとしたのですが、恐らくプラン的にアップグレードが不可だった模様。
狭めのシートが苦手な方で、機内で睡眠を取りたい方は、思い切って利用してみても良いかもしれません。

ちなみに、HPにあるFull-Flatシートのイメージはこちら

9月の連休にシンガポール便で利用しました。
●単体オプションで、通路側座席指定
●単体オプションで、預入荷物1点
●復路は深夜便
の条件で、往復54,000円くらいでした。

スペック情報ではシートピッチの差はZIPAIRと比べて2cmほど広い程度ですが、こうやって見るとちょっと余裕がある感じがしますね。
(座り方にもよりますが)

こちらもお隣がいなければ足を組める感じです。

一番便利だと思ったのは電源周り。
USBがマイクロUSBとType-Cの両方が使えるので、大変便利でした。

ZIPAIR同様にテーブルとは別にタブレット置き場があり、とても便利でした。

また、機内販売の際にちょっとしたイルミネーションをしてみたり、心遣いを感じました。

インターネットが有料だったので、長距離利用の場合は予めスマホなどにコンテンツをダウンロードしておく方が良いかもしれません。

いずれの航空会社も、これまでのLCCよりもシート感覚がゆったりしており、利用する便の時間や距離に応じて、自分に必要なオプションを利用できるのは便利ですね。

AirJapanはハイブリッドキャリアということでしたが、個人的には必要なサービスだけを選べるところが、ZIPAIRと似ているな、という印象でした。

また、日本企業なので基本的にスタッフの方が日本語を話せるのも安心感が強いです。

今の航空券の価格は?さっそく検索してみましょう!

ぱん
ぱん

関連記事

広告