- 『ゴジラ-1.0』は超低予算? ハリウッド製作費ランキング
- 2024年01月28日
2023年に公開された『ゴジラ-1.0』は国内外で高評価を獲得、日本映画として初めて米アカデミー賞の視覚効果賞にノミネートされる快挙を成し遂げました。海外からの評価でよく聞かれるのは、「低予算の割に素晴らしい」というもの。『ゴジラ-1.0』はそんなに製作費が安いのでしょうか。ハリウッドの大作と製作費を比較してみました。
『ゴジラ-1.0』の製作費は約22億円
皆さんは山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』をもうご覧になりましたか?主演の神木隆之介、浜辺美波の熱演、戦後の傷ついた日本をさらに破壊する無慈悲なゴジラの圧倒的暴力、それに立ち向かう人間の知恵と勇気――国内外のメディアが伝える「ゴジラ映画の最高峰」という評価に相応しい作品だと思います。『ゴジラ-1.0』に対する海外メディアの報道をみると、製作費に言及するものが多く、『ゴジラ-1.0』に比べて莫大なコストをかけているハリウッド映画への皮肉もちらほら見かけました。
例えば、米紙Forbesは『ゴジラ-1.0』についてこんなふうに評価しています。「1500万ドル(約22億円)の予算で作られた本作の物語は、劇場を出た瞬間に忘れてしまう悪い脚本と凡庸で1次元的なキャラクターで構成された製作費2億ドルの映画よりもはるかに良いことがわかった。説得力のあるストーリーがあれば、数千万ドルの費用がかかる有名なハリウッド映画スターが必要ないことも本作を通して得た教訓である」(「RealSound」2023.12.11記事より)
『ゴジラ-1.0』を褒めているというより、高コスト体質のハリウッド映画業界を嘆いているような感じです。ハリウッド映画の製作費はそんなに高いのでしょうか。ちょっと興味がわいたので、近年のハリウッド映画製作費ランキングを調べてみました。
1位はジョニー・デップ主演のアノ映画
【ハリウッド映画高額製作費ランキング】
1位パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉(2011)…約3億7900万ドル
2位アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015)…約3億6500万ドル
3位アベンジャーズ/エンドゲーム(2019)…約3億5600万ドル
4位アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018)…約3億2500万ドル
5位パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド(2007)…約3億ドル
6位ジャスティス・リーグ(2017)…約3億ドル
7位ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018)…2億7500万ドル
8位スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019)…2億7500万ドル
9位ジョン・カーター(2012)…2億6400万ドル
10位 バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016)…2億6300万ドル
(Wikipedia参照)
マーベル・ユニバースやスター・ウォーズシリーズなどのエンターテインメント大作がずらりと並んでいますが、1位は『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの4作目となる『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』でした。制作費3億7900万ドルは当時の為替レート1ドル=80円程度で計算すると300億円程度。主演のジョニー・デップのギャランティが3,500万ドル(約28億円)といわれているので、『ゴジラ-1.0』の製作費22億円はジョニー・デップのギャラより安いことになります。
ランキングには入っていませんが、ハリウッド版ゴジラの最新作『ゴジラvsコング』(2021)は約1.6億ドルで製作されており、当時の為替レートは1ドル110円程度なので176億円程度の計算になります。こういった映画と比べれば、『ゴジラ-1.0』は低予算映画といわれても仕方ないですね。
『ゴジラ-1.0』は第96回アカデミー賞の視覚効果賞に日本映画として初めてノミネートされました。その他、宮崎駿監督のアニメ映画『君たちはどう生きるか』が長編アニメーション賞、役所広司さん主演作『PERFECT DAYS』(ヴィム・ヴェンダース監督)が国際長編映画賞にノミネートされており、日本映画界が評価されることで、今後映画製作に資金が集まりやすくなれば、ハリウッドとのコスト格差も縮まっていくことになるかもしれません。
製作費を掛けた映画=名作ではありませんが、これまで企画段階で諦めざるを得なかった壮大なスケールの作品が日本でもたくさん作られるようになったら、一映画ファンとしてこんなに嬉しいことはありません。3/10(日本時間11日)のアカデミー賞結果発表が楽しみです!
- ワタヤン
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