- 値動きに一喜一憂したくない人へ。バリュー株投資を理解しよう!
- 2022年02月04日

テンバガーという言葉が投資家の間でブームになりましたが、10倍株なんてそうそう簡単に見つかるものではありません。また短期で10倍になるような銘柄であれば、短期で半分以下になる可能性も秘めています。
そんなエキサイティングな銘柄も株投資の醍醐味ではありますが、値動きに一喜一憂せずにコツコツと投資をしたい、という方もいるのではないでしょうか?特に、市場の動きが不安定な現状を見れば、そんな考えの方も少なくは無いはずです。そこで今回は、「バリュー株」についてご紹介します。
バリュー株(割安株)とは
バリュー株(割安株)とは、企業の価値が十分に投資家から評価されておらず、本来の企業価値に比べて低い価格で市場に出回っている割安な株のことです。一般的にバリュー株になっている理由としては、知名度が低い、成長があまり期待されていない、などの理由が挙げられます。
つまり、「バリュー株投資」は大きな株価の上昇は見込めないものの、将来的にその企業価値に見合った株価の水準に戻ろうとする動きを期待して利益を狙っていく投資方法です。
バリュー株投資は長期投資に向いている
一般的にバリュー株に見られる特徴は、長期投資に向いていると言われています。
メリット➀値動きに一喜一憂しないで済む
バリュー株は利益や純資産に対し株価が元々割安となっています。そのため、株式市場全体が下落傾向にある場合でも、株価の下落率が比較的に小さいことが多いのです。つまり株価の動きに日々、一喜一憂することなく資産運用することができます。
メリット➁インカムゲインが充実している
バリュー株銘柄の多くが、配当金・株主優待などインカムゲインが充実しています。配当や株主優待などは定期的に得られる収益のため、長期で保有するほどそのメリットを享受できます。
さらに、インカムゲインは突然の株価の下落時に損失のクッションの役割にもなり得る、長期投資を行う際の大きな味方になります。
バリュー株かどうかを判断する株価指標
バリュー株投資とは、本来の価値よりも割安になっている株に投資をすることです。⼀般的にバリュー株かどうかを判断する際には主にPER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)の指標を使⽤します。では、各指標について紹介していきます。
PER(株価収益率)
PER(株価収益率)は、株価の「割安」「割高」を判断する最も一般的な指標です。PERの計算方法は「株価 ÷ 1株あたり当期純利益(EPS)」となり、数値が低いほど株式が過小評価されていると判断できます。一般的には、PERは15倍程度が平均とされており、15倍を上回ったら割高、下回ったら割安と判断されることがあります。ただ、業界によって目安は変わりますので注意が必要です。
PBR(株価純資産倍率)
PBR(株価純資産倍率) は、株価が純資産の何倍で取引されているかを測る指標です。PBRの計算式は「株価÷1株あたり純資産(BPS)」となり、資産価値と株価の総額が同じであれば、PBRは1倍となり、1倍を下回った場合「割安」と判断されることが多いです。
ちなみに、PERやPBRを手軽に調べる方法として、証券会社のツールを利用することが多いと思いますが、以下のようなサイトも便利です。
<ランキング形式>
Yahoo!ファイナンス
みんかぶ
<スクリーニング形式>
トレーディングビュー
バリュー株投資で気を付けること
長期投資に向いた安定的な成長と充実したインカム収益が期待できる一方、バリュー株には短期的に大きなリターンを期待することが難しい側面があります。その上で、「バリュートラップ」と呼ばれる現象にも注意が必要です。バリュートラップとは割安と判断した銘柄がいつまでも割安なまま放置される現象のこと。
つまり、なかなか大きな値上がりがない銘柄を保有しながら、長い目で見ると成長する可能性を秘めているのか、それともバリュートラップなのかを見極める必要があるのです。
PERやPBRの指標が割安を示していたからといって、どんな銘柄でもOKというわけではありません。あくまでPERやPBRは、銘柄のスクリーニングにおける目安です。
ある程度の目安を付けた時点で、
・財務諸表などで自己資本比率が健全か
・企業の経営計画と実態にどの程度の誤差があるか
・株価の懸念材料になりそうなニュースはないか
など個別に多角的な分析が必要になります。
中小型だけではない、意外に多い大型バリュー株
日本企業には時価総額が大きい大企業でもバリュー株として市場に株が出回っていることがよくあります。そういった大企業の株のことを「大型バリュー株」と言います。大型バリュー株は中小型といわれている企業よりも知名度や経済への影響力があるため、企業の情報が入りやすく投資判断がしやすいです。では、大型バリュー株になっている企業って例えばどんな会社があるの?と思う人がいると思うので、ここで私が2022年2月3日時点で保有している大型バリュー株を紹介していきます!
銘柄名 > | 株価 | PER | PBR |
---|---|---|---|
日産自動車 | 618 | 13.44 | 0.58 |
住友商事 | 1,806 | 5.94 | 0.82 |
三菱UFJフィナンシャルグループ | 719 | 10.72 | 0.51 |
どうでしょうか。一度は聞いたことがある企業かと思います。上記3社は私が投資したタイミングでも大型バリュー株でしたが、2022年2月3日時点でもPBRが1倍割れとなっています!またPERも一般的に約15倍程度と言われている平均値を3社とも下回っています。※あくまで保有銘柄の紹介であり、推奨銘柄ではありません。
このように、有名な企業でもバリュー株の指標に当てはまる銘柄は多くあります。
まとめ
株式投資の大きな魅力の一つが値上がりによる収益の獲得ですが、そのような銘柄は、同じくらいの下落をする可能性も秘めています。バリュー投資は落ち着いた値動きが多いため、投資を始めたばかりの人や長期でコツコツと投資をしたいにとっては魅力的な投資手法です。
一方で、長く持ち続けたいと思える銘柄なのか、しっかりとした銘柄分析が肝になります。バリュー株の基本的な目安となる指標はPERやPBRですが、それ以外にも銘柄分析に役立つ指標がいくつもあります。
こちらの記事も参考に、ぜひ長く付き合える銘柄を見つけてみてください。
- シャケ男
関連記事
おすすめ
広告
タグ
- AI
- AI
- DeepSeek
- ESG
- ETF
- ETN
- FIRE
- FX/CFD
- iDeCo
- NISA
- PayPay
- SBI
- SDGs
- SNS
- アクティブファンド
- インデックスファンド
- インド
- エヌビディア
- オートレース
- おでかけ
- オプショナルツアー
- オルカン
- キャッシュレス決済
- キャンペーン
- クリスマスケーキ
- グルメ
- クレジットカード
- サブスクリプション
- しまむら
- スワップポイント
- ダウ平均
- タクシー
- つみたてNISA
- デジタル通貨
- テスラ
- トライオートETF
- トラリピ
- トランプ大統領
- トルコ
- ナスダック
- ナスダック総合
- ネット証券
- ハイテク株
- ハイテク株 ナスダック
- パランティア
- ビジネスカード
- ビットコイン
- ファンド
- ふるさと納税
- ヘルスケア
- ベルマーク
- ベンチャー
- ポイ活
- ホテル
- マイレージ
- マグニフィセント・セブン
- マグニフィセント7
- メタ
- メルカリ
- ライフ
- ランキング
- レンタカー
- ロボアドバイザー
- ロボティクス
- ワクチン
- 一般NISA
- 保険
- 個人送金
- 個人間送金
- 値上げ
- 健康
- 債券
- 半導体
- 半導体株
- 商品/先物
- 商品先物
- 国内旅行
- 国紹介
- 埼玉
- 外国株
- 外貨両替
- 外貨預金
- 定期預金
- 年末調整
- 懸賞
- 成長枠
- 所得税
- 手作り
- 投資
- 投資信託
- 投資情報
- 控除
- 新NISA
- 旅行
- 旅行関連株
- 日本株
- 日経平均
- 映画
- 時価総額
- 時短ごはん
- 時短めし
- 普通預金
- 暗号資産
- 暮らし
- 株主優待
- 株初心者
- 株式投資
- 業務スーパー
- 法人向け
- 海外旅行
- 漫画
- 無料送金
- 物価
- 物価上昇
- 生成AI
- 確定申告
- 積立投資
- 空港
- 競馬
- 節約
- 米
- 米ドル
- 米国債券
- 米国株
- 経済用語
- 肥満症薬
- 自動売買
- 航空会社
- 証券会社
- 詐欺
- 運用会社
- 金利
- 銀行
- 銀行振込
- 雇用統計ショック
- 雑学
- 電子マネー
- 電子決算
- 飛行機
- 香港
- 騰落率