- 割安高配当株をコツコツ積み上げて資産を増やす【3~4月編】
- 2023年04月14日
2022年9月20日から「割安高配当株」をメインに投資を開始したシャケ男。そこから約6ヵ月間経過した現在の保有銘柄と配当金などの変化について振り返ってみました。
割安高配当株ってなに!?
割安高配当株とは、企業価値に対して株価が低く、配当利回りが高い株式のことです。割安高配当株は株価が本来の価値よりも低下しているため、長期投資を好む人には人気の銘柄です。日本企業の場合、一般的に配当利回りが4%を超えると高配当株と言われています。2023年4月11日時点ではソフトバンクが配当利回り5.72%、住友商事が4.83%、三菱HCCが4.55%と高配当となっています。今まで日本企業は株主還元に消極的なイメージが強かったように思いますが、近年では企業の株主還元に対する意識が変わってきています。三井住友DSアセットマネジメントによると日本企業の配当金総額と自社株買いを合わせた株主還元の実施総額は21年度が23.4兆円、22年度は26.0兆円、23年度は27.4兆円と3年連続で過去最高を更新する見通しとのことです。
また筆者が個別銘柄に投資する時の投資先を選ぶ基準は下記のとおり。
・配当性向
配当性向とは、当期純利益に占める年間の配当金の割合を示す指標です。個人的に30~40%を目安にしています。配当性向の%が高すぎるのも危険かな、と感じています。
・海外シェアと売上高推移
投資先企業の海外売上比率は4割以上欲しいと思っています。そして売上高は直近5年間の推移を確認して投資の参考にしています。
・株価純資産倍率(PBR)
PBRは1倍未満を基準にしています。
・株価収益率(PER)
PERは基本的に15倍未満を基準にしています。
現在の私のポートフォリオ
割安高配当株を長期保有する投資スタイルに変更して約6ヵ月経過した筆者の2023年4月10日時点での保有銘柄は下記になります。
銘柄 | 株価 | 株数 | 配当利回り | 配当金(税抜き前) |
---|---|---|---|---|
三菱UFJ | 955.4 | 882 | 3.34% | 28,224 |
日産自動車 | 535.6 | 49 | 0,93% | 245 |
住友化学 | 480 | 105 | 5% | 1,260 |
住友商事 | 2,360.5 | 177 | 4.87% | 20,125 |
タムラ製作所 | 775 | 162 | 1,29% | 1,620 |
東レ | 786.1 | 60 | 2.28% | 1,080 |
アンリツ | 1,250 | 20 | 3.2% | 800 |
三菱HCキャピタル | 714 | 132 | 4.34% | 2,697 |
住友電気工業 | 1,690 | 55 | 2.95% | 4,000 |
商船三井 | 3,505 | 30 | 15.97% | 16,800 |
スバル | 2,214 | 20 | 3.43% | 1,520 |
ラック | 720 | 15 | 3.61% | 390 |
アサヒHD | 2,014 | 217 | 4.66% | 18,990 |
オリックス | 2,445 | 7 | 3.5% | 599 |
ソフトバンク | 1,530 | 93 | 5.62% | 7,998 |
横浜ゴム | 2,577 | 5 | 2.59% | 335 |
住友林業 | 2,617 | 65 | 4.77% | 8,125 |
日本電信電話 | 3,926 | 127 | 3.05% | 13,680 |
トーカロ | 1,289 | 211 | 3.49% | 9,225 |
丸紅 | 1,789 | 10 | 4.35% | 390 |
東ソー | 1,852 | 23 | 4.31% | 1,840 |
合計 | – | – | – | 139,943 |
2023年4月10日時点の総資産評価額は3,007,892円(前月比128,736円増)、税引き前の配当金は144,958円(前月比5,000円増)です。
3月はアメリカの大手銀行が破綻したことで世界的に株価は下落傾向にありました。ただ私は、3月末を配当確定日にしている企業の株を比較的多めに保有していたので、株価は安定していました。
投資した銘柄・売却した銘柄
私は基本的に1~10株といった少数の株をほぼ毎日積み重ねています。2023年3月1日~2023年4月10日までの間に投資した銘柄と売却した銘柄は下記の通りです。
■2023年3月1日~2023年4月10日までの間に投資した銘柄と株数
・三菱HCキャピタル⇒45株
・NTT⇒13株
・トーカロ⇒6株
・アサヒHD⇒6株
・丸紅⇒5株
・住友商事⇒2株
2023年3月1日~2023年4月10日の期間で最も多く投資した銘柄トップ3は三菱HCキャピタル、NTT、同率でトーカロとアサヒHDになります。一番多く株数を増やした三菱HCキャピタルは大手総合リース会社で、2023年4月10日時点の配当利回りは4.55%です。2番目に多く投資したのがNTTです。NTTは次世代半導体の国産化を目指す新会社「ラピダス」に出資しています。2023年4月10日時点の配当利回りは3.04%と低いのですが、NTTは配当金を年々増やしているので配当金目当ての方でも投資はしやすい企業だと思います。3番目はトーカロとアサヒHDです。トーカロは溶射を中心とした各種表面処理の総合メーカーで、近年半導体関連で利益が増えている点をかなり注目しています。アサヒHDは貴金属リサイクル・製錬技術や多種多様な廃棄物に対応するリサイクル技術に強みを持つ企業です。
■2023年3月1日~2023年4月10日までの間に売却した銘柄
なし
2023年3月1日~2023年4月10日までの間に売却した銘柄はありませんでした。全世界的に幅広い銘柄で株価が大きく下がったタイミングでしたが、長期保有を前提に投資をしているので今月は売却を見送りました。もちろん、技術的な面で会社の業績が傾くような銘柄があれば躊躇なく売却する予定です。
ウォーレン・バフェットが日本株に注目!?
世界的に著名な投資家でオマハの賢人とも呼ばれているウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイが日本の5大商社(三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅)の株保有比率を高めたとの報道が2023年4月11日にありました。投資会社バークシャー・ハザウェイは2020年8月に5大商社の株式を5%取得したと発表があったので、着実に日本への投資を増やしている状況です。また、ウォーレン・バフェット氏は5大商社以外にも日本企業に関心を持っていると語っているので、今後海外からの投資が日本は増えてくる可能性が高いです。
ウォーレン・バフェットの名言
投資の世界で有名なウォーレン・バフェット氏は、多くの名言を残していますので、最後にウォーレン・バフェット氏の名言をいくつかお伝えします。
・名言1:投資する時には、一定のリスクを負わなければならない。未来はいつだって不確実だ。
・名言2:他人が貪欲になっているときは恐る恐る。周りが怖がっているときは貪欲に。
・名言3:知性、行動力、そして誠実さ。最後が欠けてしまうと、前の二つは全く意味のないものになる。
・名言4:今日や明日、来月に株価が上がろうが下がろうが、私にはどうでもいいのです。
・名言5:独力で考えなかったら、投資では成功しない。
まとめ
このシリーズ記事では、筆者が割安高配当株に焦点を当てた投資を開始してからの経過と、投資先を選ぶ基準を紹介しています。割安高配当株は企業価値に対して株価が低く、配当利回りが高い銘柄で、長期投資家にとって魅力的な選択肢と考えています。今回はウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイが日本の5大商社の株保有比率を高めたニュースを紹介し、ウォーレン・バフェット氏の名言も紹介してみましたが、これからますます日本企業への投資が増える可能性が高くなるのでは、と期待しています。来月も筆者の投資成績を報告する予定ですので、ぜひチェックしてみてください!(シャケ男)
- シャケ男
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