- 世界中の資産に投資ができる「CFD」ってどんなもの?
- 2021年11月05日
投資商品の中ではまだまだ知名度が低い「CFD」。
実は、いろいろな投資先がある便利な投資商品です。
本記事ではCFDについて解説していきます。
そもそもCFDとは?
CFDとは「Contract for Difference」の略で、日本語では差金決済のことを指します。
株券や原油・金の商品のような現物を所有することなく、取引における差額のみで決済が行われるデリバティブ取引の一種で、通貨間の取引を行うFX(外国為替証拠金取引)もCFDの1つです。
CFDは少額の証拠金に対して、国内外の株式や、世界の主要な株価指数、先物(原油や金など)、幅広い資産に投資することができます。
CFDには2種類の取引の種類があり、それぞれ店頭CFD、取引所CFDと呼ばれます。
店頭CFDとは、取引を行うユーザーと証券会社との相対取引で、CFDを取り扱っている証券会社の口座を保有することでできる取引のこと。
銘柄数や種類は各証券会社によって異なり、スプレッドや手数料といったコスト面、ルールも各社で差があります。
取引所CFDとは、東京金融取引所で行われる差金決済取引で、「くりっく株365」と呼ばれています。
東京金融取引所に上場している「日経225」、「NYダウ」、「FTSE100」、「DAX®」、「金ETF」、「原油ETF」の6銘柄に投資できます。
公的な取引所である東京金融取引所で行われる取引であることから、取引参加者が多く価格の透明性が高いと言われています。
CFDの3つのメリットとは?
買い・売りどちらからも入れる
CFDのメリットの1つは買いと売り、どちらからも取引ができること。
売り取引ができることで、上昇相場だけではなく、下落相場でもチャンスが狙えます。
突然のショック相場が起こると、買いポジションのみを保有しているとマイナスが膨らんでしまうことも。
そんなときにヘッジとして使用できるのは大きなメリットと言えます。
ほぼ24時間取引ができる
CFDのメリット2つ目はほぼ24時間取引ができること。
銘柄や証券会社によって条件が異なりますが、日経平均に基づいた指数(日経225や日本225と呼ばれるもの)や、NYダウに基づいた指数(NYダウや米国30と呼ばれるもの)は、ほぼ24時間取引できる会社が多く存在しています。
株の場が空いていない時間でも取引のチャンスがあるため、投資チャンスが多い点はメリットと言えます。
レバレッジがかけられる
CFDの3つ目のメリットはレバレッジがかけられること。
デリバティブ取引であるため、レバレッジをかけることで少ない証拠金でも大きなリターンが狙えます。
レバレッジは投資する資産によってかけられる倍率が異なるものの、上手に使えば資産形成に大きなメリットも。
もちろん、レバレッジをかけて取引することに不安がある人は1倍でも取引ができます。
証券会社によって、5倍~最大50倍程度のレバレッジをかけられることができることもあるため、使用する際に自分の投資したい資産はどの程度のレバレッジがかけられるか確認することが必要です。
主なCFDのレバレッジ倍率
・株式CFD・・・最大5倍
・株価指数CFD・・・最大10倍
・商品CFD・・・最大20倍
・債券CFD・・・最大50倍
※取り扱い会社によって変動あり
CFDの投資対象
多様な資産に投資ができるCFD。
レバレッジ倍率で上げた4種類のCFDについて、実際にどのような銘柄があるのか、一例を紹介します。
株式CFD・・・国内外の個別株式の銘柄に投資できるCFD。注目度の高い米国株のGAFAMを取り揃えている証券会社もあります。
株価指数CFD・・・国内外の株価指数に投資できるCFD。日経225やNYダウに連動した指数をはじめ、各国の株価指数を取り揃えている証券会社もあります。
商品CFD・・・原油や金、銀、天然ガスといった商品先物に連動した指数に投資できるCFD。
債券CFD・・・日本国債や米国国債といった、債券に投資できるCFD。
このように幅広いラインナップがあるので、自分の投資したい資産を見つけることができます。
証券会社によって取り扱いの有無があるため、自分の投資したい銘柄から証券会社を選ぶのも1つの手段といえるでしょう。
CFDの注意点
CFDにはさまざまなメリットがありますが、もちろん注意点もあります。
取引の際に注意しなくてはならない大きなポイントは、資金管理といえます。
前述の通り、CFDはレバレッジがかけられる点は大きなメリットであるものの、資金管理を行わずにハイレバレッジで取引を行うと追証の可能性も出てきます。
取引の際にはレバレッジを上手に使うことで、無理のない取引をすることが重要です。
もう1つの注意点として、CFDは買いポジションを保有する際に「金利調整額」、売りポジションを保有する際に「権利調整額」がかかることがあります。
金利調整額とは、CFDで買いポジションを保有している際に、翌日までポジションを持ちこした際に発生する金利相当額です。
翌日以降にポジションを持ち越さないような短期取引の場合、金利調整額は発生しませんが、中長期でポジションを保有する際は注意が必要です。
権利調整額とは、CFDで保有している資産に対して、配当や分配金が発生した際に受け取ることができる調整金です。
買いポジションの際は受け取ることができますが、売りポジションの際は支払いが生じます。
売りポジション保有している際は、資産の配当権利確定日には注意が必要です。
まとめ
CFDと聞くと、難しそう・ハードルが高そう、よくわからないといったイメージを持っている方もいるかもしれませんが、多様な資産に投資ができる魅力的な取引方法です。
1つの口座で色々な資産に投資ができるので、証券口座を選ぶ際にCFD取引ができる会社を選ぶのとすぐに挑戦できます。
まずは小額から、CFDで投資の幅を広げてみてはいかがでしょうか。
- りん
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