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相場の波に乗るトラリピ レンジシフト登場
2025年03月30日
相場の波に乗るトラリピ レンジシフト登場

マネースクエアのFX自動売買サービス「トラリピ」が、2025年3月、さらに進化を遂げました。新たに実装された「レンジシフト」機能は、従来の“レンジ相場特化”の自動売買に、トレンド追随という新たな側面を加えるアップデートです。これまで「設定したレンジから外れると利益が得られない」とされてきたトラリピの課題を解決する大きな一手となるのでしょうか。

レンジを外れても好機を追求するレンジシフト
レンジシフトの特徴と注意点

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「トラリピ」とは、「トラップ・リピート・イフダン」の略。一定の価格帯(レンジ)を設定して、その中で新規・決済注文を自動で繰り返す、マネースクエア独自のFX自動売買サービスです。為替相場が上下に変動する「レンジ相場」で特に力を発揮し、短期の値動きでコツコツと利益を積み上げる仕組みは、忙しい個人投資家から多くの支持を集めています。

一方、トラリピの仕組み上、「レンジの外」に為替レートが移動すると、売買注文が出されず利益機会を逃してしまうという課題もありました。特に、相場にトレンド(一定方向への継続的な動き)が生じたときに、ユーザーが自ら設定を見直さなければならないという煩雑さが存在していました。

2025年3月にリリースされた新機能「レンジシフト」は、あらかじめ設定された条件を満たすと、トラリピの注文レンジを自動的に相場の流れに合わせて移動させるというもの。たとえば、為替レートが設定レンジの上限や下限を一定期間超えて推移した場合、自動でトラリピのレンジ全体を上または下へとスライドさせ、再び現在のレート周辺に注文を再配置します。

この「レンジシフト」の導入により、トラリピが従来取りこぼしていたトレンド相場でも自動売買のチャンスが継続され、相場変化に対応する運用が“完全自動”で可能になったといえそうです。

レンジシフトは、仕掛けたレンジが「半分ずつ」価格を挟み込むように指値の方向に移動(トレンドフォロー)するため、価格のリトレース(振り戻し)に強く、トレンドを効率的に収益化します。買いトラリピは上に向かって、売りトラリピは下に向かってシフトし、それぞれ逆方向にはシフトしません。

マネースクエアHPより

レンジシフトはストップロスの設定が必須となります。レンジの移動に合わせて、ストップロスも一定の幅で自動的に追いかけるため、想定外の突発的な値動きにも対応。トレンド転換などで評価損が拡大するリスクを抑えた運用が可能です。

レンジシフトの特徴を下記にまとめてみました。

 特長①:放置していてもトレンドを自動で追尾 
従来は相場が動くたびにレンジの見直しが必要でしたが、レンジシフトによりその手間が大幅に軽減。チャートを常に監視する必要がなく、日中仕事や家事で忙しい人でも、より安心してトラリピを継続できます。まさに“放っておける資産運用”の理想形に近づいたと言えるでしょう。

 特長②:トレンド相場でも利益を狙える 
トラリピはレンジ相場に強い一方で、トレンド相場(上昇または下降が継続する相場)では稼働が止まりやすいという弱点がありました。しかしレンジシフトを使えば、相場が上がり続ける、または下がり続けるといったトレンド局面でも、注文レンジを自動で追従させることができるため、収益機会の継続が可能です。

 特長③:証拠金を抑えてトレンド相場をカバー
幅広いレンジに数多くのトラップを仕掛ける従来のトラリピに比べ、レンジシフトなら比較的狭いレンジ・少ないトラップでもトレンドを追いかけてくれるため、発注証拠金を少なく抑えた資産効率の良い投資が実現します。また、ストップロスを設定することが前提なので、大きな含み損を抱えることがなく、リスクを限定できます。

非常に魅力的に見えるレンジシフト機能ですが、設定の段階である程度トレンドの方向を予測しておく必要があるため、初心者では使いこなすことが難しいかもしれません。また、ストップロスが必須なので、マイナスポジションを抱えても相場が戻ってくるまで数年以上じっくり待つ、といった長期戦略ができない点も注意です。

トラリピ戦略リストにレンジシフト機能を活用した戦略モデル「USD/JPYレンジブレイク戦略」がリリースされているので、初心者の方はこれを運用し、レンジシフト機能の効果を試してみるのも良いかもしれません。最後に、レンジシフト機能を設定するための条件をまとめておきます。

トラリピのレンジシフト機能が想定通りに動いてくれれば、これまでのトラリピにはできなかった、相場の潮目をとらえて柔軟に動く自動売買が実現し、ますます強力な資産運用パートナーになってくれるでしょう。更なるトラリピの進化に期待です!

ワタヤン
ワタヤン

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