- 悪の巣窟?旅人の聖地?香港の重慶大厦に泊まってみた
- 2025年01月14日
皆さんは、香港にある重慶大厦(チョンキンマンション)をご存じですか?
バックパッカーの聖地とされる一方、かつては悪の巣窟などと呼ばれていた香港を代表する建造物です。
今回、2020年の民主化デモ以降、久々に香港へ一人旅に行ってきました(香港自体は4回目)。
深夜便で香港に到着したため、仮眠の目的で重慶大厦(チョンキンマンション)に宿泊してみたのでレポートします。
- 重慶大厦(チョンキンマンション)とは?
- 香港空港⇔香港市街は深夜でも交通網が充実
- 深夜の重慶大厦の雰囲気
- 泊まったユナイテッド コーポレート ゲスト ハウスの紹介と感想
- 宿泊までのやりとり
- 重慶大厦に到着してからの行き方と注意点
- ユナイテッドコーポレートゲストハウスのチェックイン
- ユナイテッドコーポレートゲストハウスの部屋をレビュー
- 「ユナイテッドコーポレートゲストハウス」の個人的な総合評価
- 翌日から宿泊した「サウスパシフィックホテル」
- 「サウスパシフィックホテル」の個人的な総合評価
重慶大厦(チョンキンマンション)とは?
重慶大厦(チョンキンマンション)は、香港でも特に賑やかな尖沙咀(チムサーチョイ)にある築60年以上の商業ビルです。
A棟からE棟でなる建物内には、地下階(GF)と1階と2階は飲食店や両替所、雑貨屋、服屋などが所狭しと並んでおり、3階以上には数えきれないほどのゲストハウスが営業しています。
建物内は電灯はあるものの、ほとんどの窓は塞がっており自然光はほぼありません。また、狭い地域にお店が密集していることから客引きも非常に多く、独特な雰囲気が漂います。
かつては犯罪の温床となっており「悪の巣窟」などと呼ばれていましたが、2000年代以降は警備の強化を進めており、徐々に観光地化が進んでいます。
香港空港⇔香港市街は深夜でも交通網が充実
国際空港であり、アジアのビジネスの拠点にもなりやすい香港は、深夜便も多く運航している関係で、空港と市街地の交通網が夜間でも充実しています。
私が到着したのは深夜1:45でしたが、その時間帯でも30分~1時間に1本程度の間隔でバスが出ています。
重慶大厦のある「中間道:弥敦道」バス停までは「N21」もしくは「N21A」のバスで約1時間ほどで片道23.8HKDかかります(480円くらい)。
以下の写真のように、バス停に「N21」と書いてあるので分かりやすいです(赤は昼間のバスの番号。その下の紺色が夜間バスの番号です)。
注意点としては、夜間はバスの案内所が開いていませんので、チケットが買えません。
交通系ICの「オクトパスカード」か現金での支払いになります。
ちなみに、タッチ形式のクレジットカードでの支払いもOKと書いてありますが、なぜか決済ができず(2種のカードで挑戦してみました)。
そのため、オクトパスカードや現金の準備もしておいた方がよいと思います。
オクトパスカードをお得に購入するなら以下のリンクから。
ただし、空港受け取りの場合、深夜帯は受け取りできませんので、営業時間や受け取り方法にご注意ください。
ちなみに、通常のオクトパスカードは、鉄道窓口で200HKD~(デポジット50HKD)です。
もちろん、タクシーも常時停車していますし、Uberも利用できます。
また、昼帯であれば、香港エアポートエクスプレスが便利です。以下からお得なチケットをゲットできます。
Klook.com深夜の重慶大厦の雰囲気
重慶大厦自体は、以前にも昼間に訪れたことがありましたが、通路が狭いため人がひしめき合っている上に、客引きやスリがいるイメージでした。
つまり、ちょっと緊張する感じです。
今回はキャリーケースを引きながら、さらに深夜ということでより緊張していました。
バス停からはほぼ目の前。実際に到着してみると、夜中の4時頃(空港でちょっとしたトラブルに見舞われ、到着したのはもはや早朝)のため、お店も閉まっており人もいませんでした。
ゲストハウスを斡旋する案内所の人はいましたが、強引な声掛けもなく会釈しながらスルー。
変にフラフラをしなければ、そんなに危険な印象はありませんでした。
ユナイテッド コーポレート ゲスト ハウスの紹介と感想
そして、今回宿泊したのがユナイテッド コーポレート ゲスト ハウス 10階 (UNITED cooperate guest house 10th Floor)です。
宿泊したのは12月末。
香港の中心地の比較的きちんとしたビジネスホテルレベルのホテルが1泊20,000円前後の相場でした。
ゲストハウスでも平気で10,000円超のところも。
ちなみに、空港のラウンジがシャワー利用付きで13,000円程度かかります。
そんな中、4,500円と破格で、口コミも8以上、かつ24時間チェックインが可能ということで選びました。
宿泊までのやりとり
念のため、深夜に到着する旨を事前に予約サイトのメッセージで送ったところ、前日に改めてその旨をWhatsAppで連絡してほしいとのこと。
前日に改めて連絡を入れると、ドアPassが送られてきました。このドアPassはホステルのエントランスのPassです。
余談ですが、部屋番号も送られてきたのですが、実際には違う部屋に案内されました……。
ちなみに、やり取りは英語です。
Google翻訳大活躍!
重慶大厦に到着してからの行き方と注意点
重慶大厦はA~Eの棟に別れています。また、似たような名前のゲストハウスがたくさん入っているので、宿泊するゲストハウスがどこの棟にあるのかはしっかりチェックが必要です。
今回のユナイテッドコーポレートゲストハウスはB棟の10F。
A等にも同じ名前のゲストハウスがあるので、要注意です。
重慶大厦の正面口から入って、まっすぐ進んで2つ目のエレベーターを使います。B座という貼り紙がB棟の目印です。
私は深夜のため誰もいませんでしたが、普段はエレベーターがとんでもなく混雑するそうです。
エレベーターに乗る際の注意点としては、画像の通り飛び飛びの階で停まりますので、間違わないように気を付けましょう。
B棟の片方のエレベーターだけでもこんなにたくさんのゲストハウスが……。
ユナイテッドコーポレートゲストハウスのチェックイン
事前にWhatsAppで受け取っていたドアPassでユナイテッドコーポレートゲストハウスのエントランスに入ります。
深夜のため、部屋に直接行くように言われていたのですが、通知された部屋にはカギが掛かっていました。
改めて受付に行くと、受付の床に毛布一枚で寝ている人が。
本当に心臓が止まるかと思いました。
声をかけるとすぐに起きて、挨拶をしてくれました。
名簿(ノート)に名前とパスポート番号を記載して、すぐに部屋に案内してくれました。
ちなみに、廊下に置いてあるコーヒーと水は自由に飲んでOKとのこと。
眠そうでしたが、「ゆっくり休めよ」と非常にフレンドリーな印象でした。
ユナイテッドコーポレートゲストハウスの部屋をレビュー
お部屋自体は思っていたより清潔で、キャリーを広げる程度の広さはありました。
また、床はタイル製のためトコジラミの恐れはありません。
画像の右側のガラス扉はバスルームです。
懸念点とすれば、ドアのカギが押し込み式だったこと。心もとないので、ドアストッパーを付けておきました……。
また、ドアには隙間が開いているので、音漏れは絶好調。
朝9時くらいから受付の人が音楽流しながら洗濯を始めるので、アラームを掛けずに目覚めることができました。
夏場を考えると……少し虫が怖いかもしれません。
ベッドは鉄製のフレームに敷き布団と掛け布団と枕。
パッと見はとても清潔でした。
念のためトコジラミ対策の虫よけスプレーをして、持ち歩いているビニールごみ袋を敷いて寝ました。
(一人旅の時は、万が一のことを考えて45Lのごみ袋を持ち歩いています)
が、結果としてはトコジラミはいませんでした。
そんな感じで、比較的ポジティブな印象でしたが、最も気になっていたのがバスルームです。
香港の多くのコンパクトホテルは、ユニットバスどころかトイレとシャワーがドッキングしています(韓国も古めのホテルは同様の仕様が多いですよね)。
トイレの便座の横のホースはシャワーのホースです。
懸念していた最悪の状態(カビだらけ)よりはキレイでしたが、のんびりシャワーできるかというと、ソワソワしてしまう感じです。
お湯の出は良くはないですが、耐えられる範囲。
長く使用していると水になってくるので、別の部屋の人が使用しているとお湯の出が悪くなるのではないかと推測します。
<設備まとめ>
ベッド、コンセント、エアコン、トイレットペーパー(シャワーでぬれちゃうのでベッドサイドに)、シャンプーとボディーソープ(どっちがどっちか不明)、バスタオル、ごみ箱
※ドライヤーが無いのが困りました……。
「ユナイテッドコーポレートゲストハウス」の個人的な総合評価
尖沙咀駅の目の前という立地はとんでもなく便利な上、香港の土地柄を考えれば、この広さと清潔さの個室が4,000円台でお得な気がします。
バックパッカー上級者の人にとっては、全く問題ない範囲ではないでしょうか?
フロントの方はインド系の方で、気さくな印象です。
ただ、口コミで10評価を付けてくれとチェックアウトの際に頼まれ、その後、WhatsAppにも口コミ10付けてくれとメッセージが。
おそらく高評価の理由はここにあると思います(笑)
個人的には、1泊であればよい経験になったなぁという印象ですが、連泊するとなるとセキュリティなどがちょっと不安でした。
あと、シャワーをのびのび浴びたい(笑)。
翌日から宿泊した「サウスパシフィックホテル」
翌日からは尖沙咀から少し離れた湾仔にあるサウス パシフィック ホテルに宿泊しました。
1泊あたりツインのシングルユースで22,000円(予約時は20,000円くらいでしたが為替変動により値上がり)。
ベッドサイドにコンセントが無いのはちょっと辛いですが、デスクにはコンセント3個とUSBポート2個がありました。
バスタブ付き!でのびのびシャワーができました。
お湯の出も十分だと思います。
<設備まとめ>
ベッド、エアコン、セーフティボックス、クローゼット、冷蔵庫、キャリー置き、コンセント、トイレットペーパー、バスタオル、フェイスタオル、ハンドタオル、シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、歯ブラシ、コップ、ポット、ティーバッグ関係、ティッシュ、ドライヤー、使い捨てスリッパ、ごみ箱
「サウスパシフィックホテル」の個人的な総合評価
サウス パシフィック ホテルは前日に泊まったホテルの約5倍の値段ですので、もちろん十分な清潔感と広さでした(ツインルームですし)。
今回は一人で泊まりましたが、2名でも十分荷物を広げられると思います。
隣人に恵まれたのか、話し声などもほぼ聞こえませんでした。
エレベーターもルームキーで動くタイプで、フロントにも随時2~3人のスタッフが常駐し、セキュリティも比較的しっかりしていた印象です。
スタッフの人も親切でした(早めに荷物預けに向かったら、部屋がもうできているから、と入らせてくれました)。
館内にはレストランとジム、カフェと両替機があります。
MTRの駅までは少し歩きますが、トラムやバスが徒歩1~2分の範囲なので、あまり不便は感じません(トラムやバスは狭いので、大荷物の際はちょっと大変です)。
また、周辺にはスーパーマーケットとセブンイレブン、ローカルな飲食店も多数。
ちょっと歩くと「そごう」もあるので、お買い物も問題ありません。
- ぱん
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