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トランプ政権再び 為替はどう動く?
2024年11月10日
トランプ政権再び 為替はどう動く?

先日の米大統領選挙で、ドナルド・トランプ前大統領が再選を果たし、政権復帰が決まりました。2016年の「トランプ・ラリー」を彷彿させるような為替相場の動向が期待される中、専門家たちはどのような予測を立てているのでしょうか。

トランプ大統領で為替は円高方向へ?
米ドル/円下落余地はどのあたり?

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先日行われた米大統領選挙は、共和党候補のドナルド・トランプ前大統領の勝利が確実となりました。トランプ候補は4年ぶりに政権に復帰することになります。

2016年11月の米大統領選挙でトランプ氏が勝利した際は、米ドル/円が1ヵ月の間に101円から118円へ急騰する「トランプ・ラリー」が起こりましたが、今回のトランプ氏勝利では為替はどう動くのでしょうか。

マネックス証券チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティFX学長の吉田恒氏は、今回のトランプ政権中に米ドル/円は大きく動く可能性があるのでは、と考えているようです。

吉田氏が11/8に執筆したコラム「吉田恒の為替デイリー」によれば、米ドル/円の5年MA(移動平均線)をみると、これまでの変動上限に近い位置にあり、この状況下で米ドル/円が大きく動くと仮定すると、米ドル安・円高方向のポテンシャルが高いように感じる、とのこと。

トランプ氏は選挙中に米ドル高・円安に対する批判を行っていましたが、現在の米ドル高・円安状況を修正していく方向ならば、米ドル安・円高方向に大きく動くというイメージになります。あるいは、政策は金利上昇をもたらすものの、それが株安・米ドル安をもたらす「悪い金利上昇」になるシナリオも考えられる、と分析しています。

米ドル安・円高方向に動くとすれば、下値目処はどのあたりになるのでしょうか。マネースクエアチーフ・テクニカルアナリスト、マネースクエアアカデミア学長の宮田直彦氏のマーケットレポートによると、足元の日米実質金利に基づくと、米ドル/円の適正水準は1ドル=145.60円程度で、現在米ドル/円は上がり過ぎとみられ、年内にも1ドル=150円を下回る展開があってもおかしくない、と分析しています。

宮田氏によるエリオット波動分析では、現在は「円高局面」が進行中で、2028年4月頃までレンジ相場を形成していく見込み、7/3に米ドル/円が付けた161.938円は、15年6月・125.860円から9年目に付けた「8年サイクル高値」とみられ、11/8に米ドル/円は一時154.691円を付けましたが、これにより7月からの円高に対し三分の二戻り(154.480円)を達成したため、一端の上昇は終わった可能性がある、とのこと。宮田氏は米ドル/円の当面の想定レンジを137.000~154.700円に設定していました。

吉田氏、宮田氏という二人の為替のスペシャリストが円高米ドル安を予想。今後更なる円安の動きになる可能性は十分ありますが、米ドル/円の上昇トレンドがはっきりと終了したことがわかれば、トラリピでレンジ上値部分で売り、下値部分で買いを仕掛けるとかなり面白そうです。引き続き為替相場を観察しながら、チャンスを狙っていきたいと思います。

ワタヤン
ワタヤン

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