- メタがなぜこんなに上昇? Part2~米国株 徒然日誌⑲
- 2024年11月11日
アメリカ大統領選、トランプさんの圧勝で案外あっさりと決まりましたね。接戦だ、接戦だ、と言われ続けていたので、正直拍子抜けしたくらいです。
とはいえ、おかげさまで米国ハイテク投資家としては、連日の株価急騰というトランプトレードの恩恵を受けて、ずいぶんと潤いました。
メタについても例外ではありません。そこで今回は前回に続いて”メタがなぜこんなに上昇した? Part2”と題して、メタの株価上昇要因について、最新情報を交えて、さらに追求してみたいと思います。
M7中ダントツ2位の上昇率!
まずは前回のおさらいから…. メタがどのくらい株価を高めているのかの確認です。最新データ、2024年11月8日現在のM7(マグニフィセント7=壮大な7銘柄)の年初来上昇率ランキングがこちらです。Ta-da!
アップルを抜いて時価総額世界No.1に躍り出たエヌビディアは別格として、M7の中では年初来上昇率ランキングで堂々2位の成績を上げているのが、メタです。なんと年初来で70%も上昇しています。
エヌビディアを除いた他のM7銘柄が年初来で10%台~30%台の上昇にとどまっているのとは大きな違いです。
ちなみに米国株の主要4指数の年初来上昇率も確認しておきましょう。
先日、連日で過去最高値を更新したナスダックでさえ、上昇率はせいぜい約30%止まりです。生成AIのムーブメントで活況を博している半導体株の影に隠れて、いかにメタの株価が上がっているかがよくわかります。
6四半期連続で増益増収!
ではここからが本題です。メタの株価がなぜこんなに上昇したのか?先日10月30日に発表されたばかりの7~9月期決算を見ると、売上高、純利益ともに市場予想を上回り、6四半期連続で増益増収だったことがわかります。
相変わらずインターネット広告事業が堅調なほか、いまだ赤字ながら、メタバース関連事業の売上高も大幅に増加しているのが要因のようです。
また、一般公開することで存在感を高めている大規模言語モデル「Llama(ラマ)」をはじめ、独自のAI開発に力を入れているのもメタの株価上昇を支えている要因のひとつのようです。
もっとも、そうした独自のAI開発への先行投資が膨らんでいることで決算発表後の株価はいったん下落しました。といっても、トランプさんの再選で株価はすぐに上昇基調に回復しています。
(メタ=過去1年:2024年11月8日)
成長の鍵は独自のAI開発に!
問題はそんなメタが力を入れて先行投資に励む、独自のAI開発がどうように花を開いていくのか?それこそがメタの今後のさらなる成長を左右する指標になるということです。
すでにメタの大規模言語モデル「Llama(ラマ)」の技術は、広告収入を支える、Face book(フェイスブック)やInstagram(インスタグラム)などSNSに対して音声会話などを通じて導入予定のようです。
また、10月25日に開催された開発者会議では、眼鏡型の拡張現実(AR)端末の試作機「Orion(オリオン)」も披露さています。
この眼鏡型端末「Orion(オリオン)」は、レンズ越しに現実世界を見ながら、さまざまなデジタル情報も表示でき、音声、視線、手の動きなどで操作できる次世代端末です。
ここにももちろんメタの独自AI技術がふんだんに導入される予定で、実現すればスマホの次にくるプラットフォーム端末になる可能性を秘めています。
そうなれば、またさらに広告事業も相乗効果で伸びることになり、再びメタの時代になることも夢とは言えません。
そうしたポテンシャルの大きさこそが、ここ数年のメタの株価上昇を支える要因なのかもしれません。
(メタ=過去5年:2024年11月8日)
まとめ
さて、”メタがなぜこんなに上昇? Part2 ~米国株 徒然日誌⑲” いかがだったでしょうか?
メタが独自のAI開発に力を入れることで、次代のプラトフォーマーの覇者へと着々と歩を進めているのがわかってきましたね。
一度転んでもただでは起き上がらない、メタのしたたかかつ壮大なビジョンを見せられた気分です。
もちろん、その通り成功するかどうかは、未知数です。ただ今後も目が離せないことだけは確かです。
メタがなぜこんなに上昇?~米国株 徒然日誌⑱
- ヒロミン
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