マネー探検隊が行く!

投資から節約、生活の知恵まで幅広く扱うマネーサイト

投資
メタがなぜこんなに上昇?~米国株 徒然日誌⑱
2024年10月21日
メタがなぜこんなに上昇?~米国株 徒然日誌⑱

ようやく今年も秋らしくなってきたところで、ハイテク株の年初来騰落率を確認してみたら、意外な事実に気がつきました。マグニフィセント7の一角をなすメタ(テッカー:META)の株価が予想外に大幅上昇していたことです。

恥ずかしながらメタに関しては、まったく注目していなかっただけに正直、驚きました。

そこで今回の米国株 徒然日誌⑱は、”メタがなぜこんなに上昇?”と題して、MG7の年初来ランキングを題材にお届けしたいと思います。

早速、スタートです。

メタが△67%の年初来上昇率!
主力の広告事業が絶好調!
最安値から6倍に成長!
まとめ

メタが△67%の年初来上昇率!

まずは改めてマグニフィセント7の直近の年初来騰落率を確認してみましょう。こちらです。Ta-da!

いかがでしょう!もちろんAI銘柄のリーディング銘柄、エヌビディアの上昇率には足元にも及ばないものの、MG7の中ではどうどうたる圧倒的な2位にランクしています。

ちなみに参考までに米国株の主要4指数の年初来上昇率はこちらです。

ナスダック総合の上昇率25.2%と比べてもメタの上昇率△66.5%がどれだけ高いかわかります。いやあ、とくに今年は半導体株ばかりに目を奪われていて、メタがこんなにも上昇していたのにまったく気づいていませんでした。(>_<)

主力の広告事業が絶好調!

チャートで確認してみましょう。

直近では今年10月4日に過去最高値を更新していたほか、ここ1年を通じて右肩上がりに堅調に上昇してきているのがわかります。

(メタ=過去1年)

ではなぜメタかこんなにも堅調に上昇しているのか?直近の2024年4~6月期決算を振り返ってみると、さもありなん……

売上高は前年同期比22%増、純利益は同73%増と、なんと5四半期連続で増収増益でした。主力事業のインターネット広告が好調なほか、人工知能(AI)への積極的な投資も好決算に寄与しているようです。

具体的には広告収入を支えるSNS全体の利用者が安定して増えていることです。筆者としてじゃ忘れていた短文投稿サービス「スレッズ」にしても、月間利用者は2億人に達する見通しなのだとか。

またメタは7月には生成AIの基盤技術の「Llama(ラマ)3.1」を発表、オープンソースとして外部に無償で提供するなど、独自の存在感を示しはじめています。

最安値から6倍に成長!

思い返してみれば、メタは昨年2023年の主要ハイテク株の年間ランキングでもエヌビディアに次いで2位です。なんと1年で3倍近くも上昇していました。なぜこの時点でなぜもっと注目しなかったのか?反省しきりです。(~_~メ)

メタの株価の推移をもっと広げて過去5年まで引き伸ばしてみてみましょう。

(メタ=過去5年)

メタは2021年の半ばから大幅に下落しはじめ、2022年11月4日には直近底値の90.79まで下落しています。

ようやく思い出して来ましたが、当時はネットフリックスとともにメタは低迷期を迎えており、インターネット広告事業は上手くいかない、社名まで変えて取り組んでいたメターバースの事業は最早オワコンとまで噂されていた時代です。

それで筆者としてもメタとネットフリックスはモニター銘柄から外したのです。

ところがところが、この2社ともに今では見事に復活を遂げています。

とくにメタに至っては、低迷期を経て大幅な人員削減など経営体制をしっかりと見直し、改善を図り、現在までになんと6倍以上に成長しています。思い込みの激しさは、まさに投資においてはマイナスでしかありません。お恥ずかしいかぎりです。

まとめ

さて米国株 徒然日誌⑱”メタがなぜこんなに上昇?”ーー。いかがだったでしょうか?

生成AI革命にあってエヌビディアをはじめとした半導体株の躍進の影でメタがいかに復活を遂げていたか、おわかりいただけたと思います。

さてメタはこの先もさらなる成長を続けていけるのか?その答えを展望するためにも、もう直10月30日(水)に控えている2024年7月~9月期の決算発表を待ちたいと思います。

その際には、メタが念願としているメターバース事業における次世代デバイス「スマートグラス」の話題も含めてリポートしたいと考えています。お楽しみに!

ヒロミン
ヒロミン

関連記事

広告